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Click here ( リダイレクト:ここをクリック ) : ウィキペディア日本語版
ここをクリック
ここをクリック」("Click here")とは、ウェブページ上で、ハイパーリンクのリンクテキスト(アンカーテキスト)として、あるいはハイパーリンクとして使われる画像中によく現れる動詞句である。
多くのウェブ製作者が、閲覧者を自分たちのサイトの別の部分や他のウェブ上のどこかに誘導するために、この直観的な「ここクリック」「○○についてはこちら」などのリンクテキストを使っている。これは紙媒体での「ここをチェック」と同じものである。
いずれにしても、指示語代名詞または歪曲表現を用いて直接的な表現を避ける傾向を示している点が共通している。
== 批判 ==
ウェブデザインの権威らは長らくこの用語を批判しており、多くの人はこの言葉を勉強不足なウェブデザイナーの目印とみなしている。これらの批判は、アクセシビリティやデバイスへの依存性、情報の欠如、印刷上の不合理、記述の余分さ、検索インデックス、荒らしでの悪用などを根拠にしている。
; アクセシビリティ
: スクリーンリーダーホームページリーダーなど)を使っている閲覧者は、スクリーンリーダーにページ上のハイパーリンクだけを読み上げさせることができる。批評家は、「ここをクリック」と付けられたリンクは具体的な内容を示さないために単独で意味が分かるものではなく、使いづらいものだと主張している。
; デバイスへの依存性
: 現在、より多くのデバイスが様々な方法でウェブにアクセスしている。「ここをクリック」というのは、まだマウスのようなデバイスだけだったウェブの初期の段階ではうまくいっていたかもしれない。しかし現在、タッチパッドやボタン、ホイール、ペンポインター、音声操作などを使った新しいデバイスでリンクを作動させる際、「ここをクリック」は正しい操作方法ではない。
; 情報の欠如
: 人々は一般にオンラインで文章を熟読することはなく、流し読みをしている〔 日本語訳として「ユーザはウェブをどう読んでいるか 」がある。〕。「ここをクリック」ではなく意味のあるリンクテキストを使うことで、ユーザーにページ上の興味を持ちそうなリンクを素早く見せることができる。ページをウェブブラウザで見た時、リンクがテキストに対して際立っていることはごく普通である。その際立ったテキストが直接的にそのリンクに関する情報を含んでいることは、一般的によりユーザーフレンドリーなことだろう。このような理由で、W3Cは「Quality Tips for Webmasters」でウェブデザイナーに、「ここをクリック」をリンクテキストとして使うのは避けるべきだとアドバイスしている。
; 印刷上の不合理
: ユーザーはウェブページを印刷して参照したいと思うかもしれないし、逆に印刷してもらうことを前提にデザインしているサイト(コンテンツ)も多い。リンクテキストとして「ここをクリック」を含むページを印刷すると、印刷したものを見た人には「ここをクリック」という活字は不合理に見えるかもしれない。このような理由のもと、ウェブの考案者であるティム・バーナーズ=リーは「Style Guide for online hypertext」で、ウェブデザイナーに"try to avoid references in the text to online aspect"(文中でオンラインの側面への参照を避けるようにしよう)とアドバイスしている。
; 記述の余分さ
: リンクに「ここをクリック」というフレーズを使うことは余分なことである、と批評家はいう。つまりユーザーは初めから、リンクはクリックできるものだとわかっているのだ。「ここをクリック」が20個以上あるページでそんな言葉を繰り返し見るのは、わずらわしく感じることだろう。
; 検索インデックス
: 有名な検索エンジンのほとんどは、組み合わさった単語を関連付けるためにmeta要素で与えられた説明文やtitleやbodyのテキストだけを使ってはおらず、全般的なインデックス化やページの順位づけの材料にハイパーリンクとなっている単語も含めている。リンクを識別するのに「ここをクリック」を使うことは、ウェブページのインデックス化を妨げるだけである。説明的なリンクテキストを使うことは、検索エンジンが単語の重要性を決めるのにより役立つことであろう。
; 荒らし、中傷での悪用
: インターネットの荒らしで時々、いわゆる精神的ブラクラへのリンクを説明のないリンクに偽装し、人々を騙してクリックさせようとたくらむことがある。この手法はどのようなリンクにでも展開できるが、「ここをクリック」は一般的で簡単な標的である。
: 指示語を含むリンクの例として、Chakuwikiでも''この人」「某国''のような指示語(または歪曲表現)を用いたリンクが乱用され、暗に中傷を含む編集が多用されることになったため、指示語によるリンクを禁止する〔Chakuwiki:編集の仕方/リンク(注意事項) 〕ようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ここをクリック」の詳細全文を読む




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